日高本線は苫小牧駅から様似駅を結ぶ jr北海道の鉄道路線です。
しかしそのうちの大半を占める鵡川~様似の116 kmは2015年の土砂流出による影響で長らくの間普通区間となっています。
一部区間の路盤流出が発生したことにより復旧工事が難しいとされ、ついに2021年に廃止が確定となりました。
日高本線風光明媚の路線として注目を集めており、日高地方の雄大な北海道らしい風景を楽しむことができました。
そんな区間を鉄道で乗ってみたいと思っていましたが廃止となってしまってのでとても残念です。
不通区間となる鵡川〜様似は鉄道ではもちろんのこと代行バスでも乗ったことがありませんでした。
しかし自転車でならこの区間を走破をしたことはあります。
今回はそのサイクリングによる日高線の駅を訪問した記録を紹介したいと思います。
※ちなみにこのサイクリングに行ったのは2017年夏のことなので一部記憶が抜け落ちてることもありますがそこら辺はご了承くださいませ。
駅巡り
日高本線の駅巡りのためにサイクリングの旅を始めたのではなく帯広から襟裳岬に向かいそして苫小牧に向かう際に日高線に沿うように国道を通るのでついでに駅巡りをしちゃいたいなと思っていました。
この日は襟裳岬付近のキャンプ場で宿泊をして午前中に襟裳岬を訪問、そしてアップダウンの続く道の中
午後に様に駅に到着致しました。
様似駅
日高本線の終着駅様似駅
元々日高本線は様似より先、襟裳岬そしてかつて運行していた広尾線の広尾駅まで線路をつなげる予定でした。
しかし結局鉄道は建設されず襟裳岬へはジェイ・アール北海道バス日勝線と接続をして襟裳岬や広尾を結んでいます。
日高本線の鉄路の終点
駅名標
終着駅ですが1面1線の駅となっています。
観光案内所と一体となった駅舎
そしてたまたま列車代行バスがやってきました。
この路線バスの車両で静内まで行きます。
途中何度もこの列車代行バスに抜かされました笑
西様似駅
国道から少々離れた位置にある駅
北海道でよく見かける貨車駅舎で雨風によってだいぶ錆びれていました。
そして駅前には木材置き場のような広場が広がっています。
駅ホーム
昔は右側にもう一つ線路があり島式ホームだったみたいです。
駅名標
鵜苫駅
うとま と呼ぶそうです。
こちらは西様似と同様貨車駅車で寂れています。
そしてタコの絵がなんとも不気味ですね…
駅名標
列車が入っていないためか草がぼうぼうに生えてます。
日高幌別駅
レストランや郵便局が入った立派な駅舎
駅名標 文字が薄い…
駅舎は立派ですがホーム自体は1面1線の駅
日高幌別、鵜苫、西様似はかつて交換可能駅だったみたいですが列車の本数が少ないので設備を撤去されたみたいです。
東町駅
バス停みたいな駅名で元々は仮乗降場でした。
駅名の由来も浦河駅の東に位置するために東町と命名されたみたいです。(そしたら東浦河でもいいだろうとは思いますけど…笑)
元仮乗降場にしては立派な駅舎構えています。
この周辺は学校が多いので列車を待つ学生のために駅舎を建てたのではないかと考えられます。
駅名標
日高本線特有の線形の悪いカーブ
たまらないですね
浦河駅
日高本線主要駅の一つ
駅舎は国道と反対側にあり、跨線橋が自由通路になっています。
駅名標
この跨線橋が大きな駅らしくていいですね
今でこそ1面1線の行きですがかつては左側にももう1つホームがあり2面3線の駅でした。
そしてこの跨線橋は反対側のホームに渡るための跨線橋でしたがホームを撤去するにあたって国道への自由通路になりました。
絵笛駅
国道から離れておりなおかつ入り組んだ場所にあるので訪問しづらい駅でした。
この駅は周辺に馬牧場があり、駅から馬を大量に見ることができます。
しかし訪問時には馬が全くいませんでした。
日高本線でも有名な駅であってこの駅で訪問できることを楽しみにしていましたが天気悪く馬がいなかったので寂しい雰囲気でした。
駅名標
荻伏駅~春立駅
日が暮れての走行は危険なため急いで宿に直行しなければいけなかったため
荻伏、本桐、蓬栄、日高三石、日高東別、春立は写真に収めていません。
ごめんなさい…
東静内駅
公衆トイレみたいな駅舎 実際にトイレもあります。
駅名標 かなり錆びています。
そして東静内と名乗っているものの静内駅まで8.8kmと離れています。
静内駅へと向かう途中で絵笛駅では見られなかったサラブレッドを見ることができました。
この一帯はサラブレッドの産地であり、そこら辺にサラブレッドがいます。
ここを日高地方で育てられた馬が競走馬として成長していきます。
静内駅
日高本線のメインの駅
日高本線唯一の終日社員配置駅でもあります。
鉄道でも代行バスでもこの駅で運行形態がガラッと変わります。
駅名標
駅構内
立派な2面2線です。夜間停泊もあったみたいです。
新冠駅
かつては有人駅でその駅車が改築され現在では出会いと憩いのセンターと名付けられた街の施設となっています。
駅名標 比較的新しく見える
節婦駅
かつては貨車駅舎でしたが建て替えられてログハウス風の駅舎となっています。
駅名標
せっぷと書かれた岩
厚賀駅
木製板張りを有する駅舎 正面
ホーム側
駅名標
被害が最も大きいのは大狩部~厚賀で分断された線路を横目に走っていました。
それと線路を見るととても痛々しく感じます。
清畠駅
ひたすら海と国道に挟まれながら鉄路があります。
駅舎
駅名標
豊郷駅
清畠駅と同じ作りの駅舎
駅舎
駅名標
日高門別駅
門別地区の代表駅 薄緑の駅舎が特徴的です。
駅名標
ホーム
日高本線に4駅しかない貴重な交換駅です。
鵡川~日高門別は被害にあっていないのでそのまま運行することもできそうですが不通区間のままになっています。日高門別まで残そうとする案もあったそうですが結局、鵡川から先は廃止になってしまいました。
完全なる余談ですがこの時タイヤをパンクしてしまい予備のタイヤチューブがない状態でしたので今度パンクした時どうしようと考えながらビクビクと走っていました笑
富川駅
厚賀駅と同じような木製の板張りの駅舎になっています。
駅名標
汐見駅
京葉線にも同名の駅がありますが漢字が異なります。
駅舎
駅名標 草がボーボーです。
国道に離れた位置にあり、所用時間がかかる要因にもなっています。
代行バスも高速バス並みの車体なので運転するのが大変そうです。
この後、鵡川駅に到着して輪行で苫小牧へと向かいました。ほぼ直線を進むルートなのでひたすら漕ぎ続けくたくたでした。
列車でも一度乗ってみたかったのですが廃止となってしまっては仕方がありません。
廃止になるかもしれない路線の駅巡りは、前もって訪問することをオススメします。
コメント