西九州新幹線開業で最長片道切符のルートが変更
簡単ではありますが従来ルートと新ルートの違いについて説明します。
筆者ゆうひが最長片道切符の旅をしたのは2018年に三江線廃止によってできたルート(従来ルート)です。
従来ルートは稚内から肥前山口(現・江北)までの乗車券で最後の西九州のルートは新鳥栖で長崎本線に乗り換えてゴールの肥前山口を1度通過して諫早まで行き、大村線で早岐、そして佐世保線を肥前山口まで乗り通してゴールになります。
一方、新ルートは早岐までは一緒で佐世保線は途中の武雄温泉まで乗車します。
その後に武雄温泉始発の西九州新幹線に乗り換えて、1度通過した大村線の新大村にぶつかってゴールとなります。
西九州新幹線開業の新ルートでは従来ルートより18.5km 最長片道切符の総延長が延びました。
つまり、切符の終点が肥前山口(現・江北)から新大村に変更となる大きな変更が起こったのです。
肥前山口終点の最長片道切符のルートは1989年5月からで平成の初めから令和が馴染んできた頃くらいまで長年、終着駅をキープし続けて来ましたが西九州新幹線という新参者によってあっけなく変更になりました(笑)
実際に新ルートで旅してみた
真新しい駅名標
ここがかつて最長片道切符の終着駅で目指した改札です。
ここの駅員さんも多くの旅人の最長片道切符の無効印を押してきたと思いますが、もう特殊な切符の無効印を押すことが無くなったので寂しいことでしょう
最長片道切符の終着駅は新大村に譲りましたが最長片道切符の旅のモニュメントは残されたままです。
いつまでこのモニュメントが残るか分からないです。
そのうち撤去されるかもしれません。
江北町のマスコットキャラクターのカエルのビッキーが大きく描かれた時計&気温計
西九州新幹線が開通して最長片道切符の終着駅が新大村になって肥前山口が江北に改称されたタイミングで ようこそ江北町へ に書き換えられたみたいです。
あとカエルのビッキーの左目の部分の塗料が剥がれていて充血してるみたいになってます(笑)
2019年3月時点ではこうなってはいませんでした。
肥前山口の時は最長片道切符のゴール駅と掲げられていました。
並行在来線になる予定の区間なので、特急は肥前鹿島までしか走らず、通年で諫早・長崎に向かう列車は4本しかありません。
前回、最長片道切符の旅で最終日は新鳥栖からスタートしたので、そうなると乗る列車は江北 7:27発一択になると思います。
※土日祝でふたつ星が江北 10:46発で運行されていますが、全車指定で満席だと乗れないというリスクがあるので除外で
江北〜肥前鹿島〜諫早は最長片道切符の旅の最後の砦となりそうですね
肥前浜から先の長崎本線は、気動車しか運用がなく、非電化化されています。
キハ47系 長崎行き
ゆったりと走行します。
特急がなくなって線路容量に余裕が出来ましたが所要時間は気動車になった分、西九州新幹線開通後の方がかかっています。
肥前浜から諫早の間はほとんど列車が来なくなってしまいましたのでレア区間になってしまいました。
江北から80分ちょい乗って諫早に到着
以前の最長片道切符の旅では諫早のめがね橋などを観ましたが、今回はそのまま大村線へと乗り換え
長崎エリアでは電車は走らなくなりましたが、その代わり高性能な気動車のYC1系が運用に入りました。
乗り心地や走り方は正しく電車で、とてもディーゼルカーに乗っているような感覚はないです。
ついでに言うと車内アナウンスもJR東日本準拠なのでJR九州の大村線に乗っている!という実感はないですね
後、背もたれが高いので車窓が見えにくい…
最長片道切符 新ルートの終着駅の新大村駅を通過
JRの乗車券は一筆書きでならいくらでも伸ばせることができ、極限まで伸ばし続けると最終的に新大村を2回通ることになるので打ち切りになります。
仮に大村線に新大村が開業されず、新幹線単独駅になっていたのならば最長片道切符の終着駅は諫早になっていました。
大村車両基地も西九州新幹線開業時にできた新しい駅です。
ハウステンボスから多くの乗客が乗ってきました。
早岐に到着
ここから佐世保線に乗り換えます。
特急みどりという名のハウステンボス車両
みんなの九州きっぷなので遠慮せずに特急に乗れちゃいます。
(最長片道切符だと課金が必要です。)
武雄温泉駅が近づき、西九州新幹線が進行方向右手に見えてきます。
西九州新幹線開通により、武雄温泉での乗り換えが発生します。
リレーかもめ用ホーム
佐賀・江北方面から来る特急の降車用なので最長片道切符のルートの上りは関係ないです。
長崎行きのかもめに乗車
新幹線を利用するので最後の最後で強制課金が発生します。
使用車両はN700系
佐賀の温泉地 嬉野温泉に途中下車
武雄温泉〜嬉野温泉、嬉野温泉〜新大村で区切っても特急料金は安くなりませんが、鉄道路線て嬉野温泉にアクセスすることができますので最長片道切符の旅の〆にリフレッシュはいかが?
2時間の滞在時間を使って嬉野温泉を散策してきました。
(温泉は残念ながら時間なくて入れず…)
嬉野温泉からラストスパートで新大村へ
西九州新幹線もトンネルが多いですね
最長片道切符の新しい終着駅の新大村に到着
途中駅なので新幹線は長崎へ走り去っていきます。
最長片道切符の無効印が押されるであろう改札
有人改札しかない肥前山口(現・江北)と違って自動改札機があるので他の降車客の邪魔にならずにラストを締めくくれそうです。
新大村駅東口
当然ちゃ当然ですが肥前山口みたいに最長片道切符ゴールの駅!と大々的には掲げられてはいません。
駅前にある丸いモニュメントと最長片道切符をツーショットで撮るのが完走した証になりそうです。
駅周辺は特になんも無いのですが、ちょっと行くと長崎空港がありますので、スムーズに帰路につけそうです。
切符の終着駅が変わったことについての個人的な感想
肥前山口から新大村へと最長片道切符の終着駅が変わりましたが、
個人的には肥前山口の最長片道切符のゴールという文字が書かれたデジタル時計と最長片道切符の旅のモニュメントがあったので、長い最長片道切符のゴールテープを切ったんだな…と実感すると思います。
新大村に終着駅が変わったことによってゴールテープを切らずしてゴールしてしまった感がありそうなので少し寂しいです。
後、佐世保線の普通列車は肥前山口が終点だったので、気持ちよく終われましたが新大村は途中駅なのでどこか途中下車感を感じますね
(枕崎がゴールだったときはもっと達成感がありそうですね)
西九州新幹線開業による2022年新ルートのご紹介と実際に現地に行って新ルートで乗り鉄してきました。
長い旅の果てに肥前山口のあのモニュメントがあったから最長片道切符のゴールテープを切った実感が持てましたが、新大村にはそれがないのでゴールの達成感は薄そうです…。
根室本線の富良野〜新得が廃止されそうなので、これによってまた大きく切符のルートが変更(九州始発北海道終点になる予定)になるので2022年ルートもそんなに長くないと思います。
恐らく、2022年ルートが四国新幹線などが開業しない限りはここ近年で1番長いルートになりそうなので、とにかく長い切符を体験してぇんだ!という人はお早めの行動をお願いします。
個人的には、最長片道切符のルートが大幅に変わったら、また最長片道切符の旅をやりたいなと思っています。(お勤めの身で時間が確保できるかは一旦置いといて…(笑))
数年単位で切符のルートが変わるから、これから忙しくなりそうですね
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