世界初の鉄道とバス両方にモードチェンジできるDMVが2021年12月に徳島の南部と高知の東部を結ぶ阿佐海岸鉄道で運行を開始しました。
DMVに乗車したかったのと室戸半島をまともに観光できていなかったので観光も兼ねて室戸半島へと行ってきました。
そのDMV乗車と室戸半島の観光に大きく貢献してくれたのが四国みぎした55フリーきっぷです。
今回はこの四国みぎした55フリーきっぷ(以下、みぎしたきっぷ)について紹介していこうと思います。
四国みぎした55フリーきっぷとは
JR四国が発売している企画乗車券で
室戸半島の交通網をカバーしています。
以下の鉄道やバスの区間が乗り放題になります。
・JR四国
徳島~阿波海南間及び後免~高知間の普通列車(快速を含む)の普通車自由席
・阿佐海岸鉄道
阿波海南文化村~阿波海南~海の駅東洋町~道の駅宍喰温泉間のDMV(鉄道・バス)の自由席
・高知東部交通
甲浦岸壁~海の駅東洋町~室戸岬~奈半利駅~安芸駅~安芸営業所間の路線バス(高速バス除く)
・土佐くろしお鉄道
奈半利~安芸~後免間の普通列車(快速を含む)の普通車自由席
・有効期間は3日間
・価格は5,500円(2023年3月現在) ※2023年4月からは5,800円になるようです。
になります。
詳しい情報は下記からご参照ください。
四国みぎした55ふりーきっぷの詳細情報
四国みぎした55フリーきっぷのメリット
四国みぎした55フリーきっぷは室戸半島に公共交通機関で訪問するなら迷わず買った方が良い切符です。
具体的なメリットは
です。
安い
みぎしたきっぷは3日間も使えて価格が5,500円とかなり安いです。
1日あたり1,800円ちょっとなので元は余裕で取れると思います。
参考までに各区間の運賃を載せておきます。
区間 | 運賃 |
徳島〜阿波海南 | 1,660円 |
阿波海南〜甲浦 | 500円 |
道の駅東洋町〜室戸 | 1,460円 |
室戸岬〜奈半利 | 1,200円 |
高知〜奈半利 | 1,340円 |
となります。
徳島から高知まで室戸半島経由で片道で行くと元の大半が取れてしまいます。
3日間使える
みぎしたきっぷの使えるエリアの範囲はそんなに広くはないですが
有効日数が3日間もあります。
3日間だと例えば四国全域が乗り放題になるとかそんなレベルでの有効日数です。
3日間丸々使わなくても2日ガッツリ鉄道やバスに乗って3日目は徳島や高知周辺の足として乗るみたいな使い方でも良いと思います。
土佐くろしお鉄道やバスに乗れる
基本的にJRで発売している企画乗車券はJRでしか乗れません。
しかし、みぎしたきっぷはJR以外に土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線や阿佐海岸鉄道さらには高知東部交通のバスにも乗れてしまいます。
バスは案外、運賃が高く地方に行けば現金精算のみなので運賃箱に現金を投入するのが億劫です。
みぎしたきっぷを購入してしまえば、そんなことは一切考える必要はなく
ただ単に運転手さんに切符を見せるだけで済みます。
そして土佐くろしお鉄道やバスの料金もそこそこ高いので、正規運賃で乗るよりかははるかにお得に移動できてしまいます。
個人的に土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線の車窓が好きなので、是非ともこの切符を手に取って乗ってほしいです。
DMVにも乗れる(一部例外あり)
みぎしたきっぷの目玉は世界的にも珍しい鉄道とバスが融合した
DMV(デュアル・モード・ビークル)に乗れることです。
DMVが乗り放題になるのはこの切符以外ないのでDMVに乗り回したい!と思うのならばこの切符は必携になります。
DMVは阿佐海岸鉄道が運行しています。
DMVの起点は阿波海南文化村という施設からでそこから
JR牟岐線の終着駅 阿波海南駅までバスモードで公道を走行します。
阿波海南駅
阿波海南駅で鉄道モードにモードチェンジを行い
甲浦駅まで鉄道路線を走行します。
そして甲浦駅で再び、バスモードになり道の駅 宍喰温泉を目指します。
ルートとしては阿佐海岸鉄道線の宍喰〜甲浦で高知・徳島の県境を越えて甲浦や海の駅 東洋町に行きますが、再び県境超えて徳島県に入り、道の駅宍喰温泉に到着します。
DMVを乗車してきましたが
DMVはカタコトとゆっくり走ります。(鉄道モードはバスモードより遅いんじゃないかと思う)
あと鉄道モードやバスモードにモードチェンジした時の
車内音声の 「フィニッシュ」 がとてもシュールで面白いです(笑)
DMVは日本どころか世界でも日常的に乗れるのはここしかないので四国みぎした55フリーきっぷを手に取って乗りまわしちゃってください。
当日に購入して利用できる
企画乗車券だとたまに前日までに購入しておかないとその切符を使用する日に使えないというパターンがよくありますが
この切符は利用日当日に購入してすぐに利用することができます。
四国に行かないと買えない切符なので当日に購入して当日に使えるのは非常にありがたいです。
四国みぎした55フリーきっぷの注意点
JR四国のみどりの窓口などで発券しなければならない
昨今はインターネットで購入して、スマホ上で使えたり券売機で発券したりできますが
四国みぎした55フリーきっぷはJR四国のみどりの窓口など現地に行かないと購入できないようになっています。
主な発売箇所は
・JR四国の駅窓口
・券売機
・ワープ支店
・駅ワーププラザ
・四国内の主な旅行会社
・JR 四国ツアーWEB、
・阿佐海岸鉄道宍喰駅
・土佐くろしお鉄道のいち駅
・安芸駅
・奈半利駅物産館「無花果」
となっています。
基本的に、窓口に赴いて切符を購入する必要がありますので当然、窓口が閉まっている時間には切符を購入することはできません。
JR四国の窓口はそんなに遅くまで営業していないので事前に夜に前入りしても切符が買えない可能性が高いです。
徳島駅のみどりの窓口は20時に閉まっちゃいますので前日に前入りして購入するのは厳しいです。
徳島駅では指定席券売機でも購入が可能だったので事なきを得ましたが…
なので四国みぎした55フリーきっぷを購入する際は購入しようとしている
駅の窓口が空いているかを事前に確認した方が良さそうです。
特に徳島県の駅はみどりの窓口が閉まる時間が早いので徳島から高知に向かう場合は注意してください。
DMVの室戸便には別途乗車券が必要
DMVは満席でなければ乗り放題ですが、ひとつだけ例外がありましてそれは
土日祝に1本だけ運行されている
海の駅東洋町から室戸岬方面に向かう室戸便
には乗車できないことです。
正確に言えば阿波海南文化村から海の駅東洋町までの区間は四国みぎした55フリーきっぷで乗車できますがそこから先の室戸岬方面には別途、乗車券が必要になります。
室戸便に乗るためには発車オ~ライネットで予約を行う必要があります。
海が良く見える区間を走行する
海の駅東洋町~室戸岬の運賃は1,700円になりますのでそこそこいいお値段しますね
終点の海の駅とろむ
DMVに乗るのにこだわりがなければ海の駅東洋町から先は
高知東部交通のバスで室戸岬や奈半利方面に向かうことができます。
ただみぎしたきっぷでは甲浦~室戸線の室戸世界ジオパークセンターで乗り換えて
安芸~ジオパーク線に乗り換える必要があります。
基本的には接続を取っているので待ち時間なく乗り換えることができますが
甲浦~室戸線でそのまま室戸の街へは行くことできないのでご了承ください。
特急乗車の際は、特急券が別途必要になる
みぎしたきっぷは特急に乗車するときは運賃だけが有効で別途、特急券が必要になります。
と言ってもフリーエリアで特急が運行しているのは
・牟岐線 徳島〜牟岐 (1日1往復のみ)
・土讃線 高知〜御免
くらいなので特急を利用する機会はほぼないと思いますが
利用する時は注意してください。
四国みぎした55フリーきっぷで行ける観光地
四国みぎした55フリーきっぷで行ける室戸半島の観光地を紹介します。
道の駅宍喰温泉
DMVの終点にある施設で徳島県海洋町の観光拠点になっています。
温泉施設のホテルリビエラししくいが併設されており、日帰り温泉に入ることができます。(入浴料金は800円)
阿佐海岸鉄道のジオラマが展示されており、普通鉄道車両とDMVが走行しています。
このジオラマを見るためだけに来てもいいかもしれません。
後はDMVに関するグッズなども販売されています。
ちなみに1km歩けば阿佐海岸鉄道の宍喰駅に行くことができますので折り返しのDMVの上り便がなければ宍喰駅まで歩いて下り便に乗って甲浦方面に行くことができます。
むろと廃校水族館
むろと廃校水族館は廃校となった小学校を再利用して水族館にした珍しい施設です。
ゆっくり周って60分ほどで魚たちを見ることができます。
小魚が大量に泳いでいました。
廃校水族館の目玉の25mプールの水槽
もっと小さいプールにウミガメが泳いでいました。
元々 椎名小学校という名の小学校でした。
室戸岬
室戸半島の最南端に位置する岬
室戸岬 月見ヶ浜
室戸岬は岬というよりかは磯に近い感じです。
四国八十八箇所 24番 最御崎寺
室戸岬灯台
室戸岬全景
室戸岬から見た夕焼け
まとめ
カメはリクガメよりウミガメ派です。
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