全国で5番目に面積の大きい都道府県の新潟県
新幹線の駅だと上越新幹線の越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、新潟の5駅と西を走る北陸新幹線で上越妙高、糸魚川と7駅あります。
新潟県内を列車で移動するだけでもかなりの運賃がかかりますが、新潟県内をかなりお得に周遊できるフリーきっぷがあります。
その名もえちごツーデーパスです。
えちごツーデーパスはJR東日本が発売している乗り降り自由のフリーきっぷタイプで
新潟県内を自由に乗り降りできるえちごワンデーパスのフリーエリアをさらに拡大させてあろうことかJRではない北越急行やえちごトキめき鉄道にも乗れてしまいます。
このきっぷお得すぎるので新潟県に立ち寄った際は、このえちごツーデーパスで乗り鉄するのが一番コスパが良いと思います。
えちごツーデーパスがどう凄いのかを紹介していきます。
えちごツーデーパスがお得な理由
値段が安すぎて、さらに2日間乗り放題
えちごツーデーパスの値段は2,740円です。しかも有効期間は2日間あります。
参考として青春18きっぷは1日あたり2,410円で首都圏近郊が乗り放題になる
休日おでかけパスは有効期間1日で2,720円なのでそう考えるといかにこの切符が安いのかが分かります。
1日あたり1,370円ですので2日間のうち、どちらかはあまり移動しなくても大丈夫なほど安価な値段設定です。
さらにJRだけではなく運賃が高めの北越急行やえちごトキめき鉄道にも乗れてしまいます。
参考にJR・北越急行・えちごトキめき鉄道の運賃を載せておきます。
JR(乗車券の値段) | |
越後湯沢~新潟 | 2,310円 |
直江津~長岡 | 1,342円 |
新潟~村上 | 1,166円 |
北越急行 | |
犀潟~六日町 | 1,310円 |
えちごトキめき鉄道
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直江津~妙高高原・糸魚川 | 900円 |
直江津~市振 | 1,310円 |
北越急行やえちごトキめき鉄道はJR線よりも運賃が高額に設定されていますので元をとるのは楽勝ですね。
北越急行やえちごトキめき鉄道も乗れる
先述しましたがえちごツーデーパスでは第三セクターの北越急行とえちごトキめき鉄道の全線が乗り降り自由となります。
えちごトキめき鉄道は全線が乗り放題なので
元々、JR西日本区間だった直江津~市振の日本海ひすいラインにも乗れてしまうのが
この切符の強みですね(週末パスでも日本海ひすいラインは乗れませんし)
越後湯沢から北越急行で直江津方面へショートカット可能です。
新潟県に2ヶ所あるモグラ駅の美佐島と筒石にもこの切符で行くことができます。
えちごトキめき鉄道には土休日を中心に直江津~市振で国鉄型観光急行が運行されています。
フリーエリアに含まれていますので運賃はそのままえちごツーデーパスで乗れまして500円の急行券を別途購入するだけで今や希少となりました急行列車に乗ることができます。
土休日中心に1日2往復で運航される国鉄型観光急行455系
国鉄型特有のモーター音を響かせながら、旧北陸本線をひた走っていきます。
途中で有間川や能生にも運転停車して撮影できる時間を設けているので
鉄道ファンにはぜひ乗ってもらいたい列車です。
この国鉄型観光急行 えちごトキめき鉄道はかなり力を入れていそうなので
これに乗るためだけにえちごツーデーパスを利用するというのもアリです。
直江津~市振の往復の運賃は2,620円なのでほとんどの元が取れます。
えちごトキめき鉄道が発売している観光急行に乗りまくれるホリデーツアーパスは1日で3,000円なので、JRに収益奪われてるのでは?ないかと不安になる安さですね
追加で特急券を購入すれば特急や新幹線に乗れる
新潟県内で運行される特急(しらゆき・いなほ)や上越新幹線のとき(越後湯沢~新潟)に追加で特急券を購入すれば乗車が可能になります。
普通列車の本数が少なく特急や新幹線でワープしたいなという場面でも気軽に課金ができますね
新潟県に住んでいる人が1泊2日で県内で旅行に行こうとする場合でもこのえちごツーデーパスを購入しただけで数千円お金が浮くなんて場合もあります。
大人の休日倶楽部会員はもっと安く購入出来る
えちごツーデーパスには大人の休日倶楽部会員用の料金設定もされているようで値段はなんと1,690円!
1日あたり850円もかからないので大人の休日倶楽部会員の方は利用必須な代物です。
ただ、通常のえちごツーデーパスと比べると
利用期間が9月中旬〜11月中旬と2月〜3月と利用期間に限りがありますのでご注意ください。
えちごツーデーパスの利用で注意してほしいこと
利用日が限定される
毎日好きな連続する2日間で利用できるわけではなく、利用日に設定があります。
基本的には金・土休日で年末年始やGW、夏休み期間は毎日利用できます。
逆に月~木までの平日は利用することができませんので利用日にはご注意ください。
設定日のカレンダーはこちら ※2023年度のカレンダーです。
また、日曜日はえちごツーデーパスを利用することはできますが、日曜日に購入して1日だけ使うということはできませんので、日曜日だけ利用する場合は土曜日に使わなくても土曜日にあらかじめ切符を購入しなくてはいけません
窓口や指定席券売機でしか買えない
昨今では、ネット上で切符を購入したりMaaSとして24時間どこでも購入することができる
切符もあったりしますが、えちごツーデーパスは窓口や指定席券売機でしか購入することができません。
(えちごトキめき鉄道の窓口がある駅では購入可能で北越急行は飯山線の乗り換え駅である十日町でしか途中駅では購入することができません。)
購入できる場所がフリーエリア内の指定席券売機・みどりの窓口で新潟県に指定席券売機やみどりの窓口がある駅は新潟近郊か主要な駅くらいしかないので切符を買える場所は限られてきます。
東京から来る場合は越後湯沢
関西・北陸方面から来る場合は糸魚川
羽越線方面から来る場合は村上
で購入ができます。
MaaSとしてのデジタル版も欲しいところです。
新潟県内で一部の駅がフリーエリア外
えちごツーデーパスは新潟県にある駅が乗り降り自由と考えてもらって大丈夫ですが一部の駅では新潟県にあるにもかかわらずフリーエリア外の駅があります。
・上越線 土樽
・飯山線 越後田中、足滝
・大糸線(JR西日本) 姫川、頸城大野、根知、小滝、平岩
上記の8駅が新潟県にありますがえちごツーデーパスのフリーエリア外の駅になります。
大糸線はJR西日本管轄なので間違える可能性は低いですが
上越線とかは間違えやすそうです。
利用者が少ないからフリーエリアに外されているんだとはおもいますのであまり実害はなさそうですが乗り越し利用とかをされる場合は気を付けてください。
逆に新潟県じゃない山形県にある米坂線の小国駅や磐越西線は福島県の野沢まで利用できます。
通常期や閑散期だと週末パスとの差別化があまりない
同じくJR東日本が発売されている週末パスというフリーきっぷがあります。
えちごツーデーパスと週末パスは通常期や閑散期だとあまり違いがないように感じてしまいます。
という効力で
えちごツーデーパスで優れているのは
・金曜や繁忙期でも使える
・えちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインにも乗車できる
の2点になります。
首都圏に住んでいる方ですと、えちごツーデーパスを購入するのに別途、越後湯沢や上越妙高まで移動しなくてはいけませんが、週末パスだとそのまま1枚の切符で新潟県までの移動と県内の移動ができてしまいますので日本海ひすいラインに乗らなくて通常期・閑散期の土休日の場合だと週末パスを使ったほうがお得になる可能性が高いです。
逆にえちごツーデーパスは繁忙期にその効力を十分に発揮してくれますので長い休みでどこかに行きたいなってときに気軽に利用できる点が強みになります。
そんなに頑張らなくても余裕で元が取れてしまうので新潟に訪問した際は
えちごツーデーパスで新潟県内をお得におでかけしましょう
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