2018年7月にJR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ で東海地方の私鉄を乗りつぶしまくりました。
今回は残りの私鉄路線である四日市あすなろう鉄道と長良川鉄道を乗りつぶすことにしました。
大手私鉄より安いJR東海
私鉄メインの記事でいきなり脱線しますがJR東海の運賃は競合する大手私鉄より安い設定になっています。
例でいうと
今回移動した名古屋~四日市では
JR | 近鉄 |
---|---|
¥480(2024年現在) | ¥760(2024年現在) |
となっておりJRのほうが大幅に安くなっています。
というわけで迷わずJRを選択したのですが近鉄に比べてJRは単線なので時間がかかりますから急いでいく人は近鉄を使ったほうがいいかもしれません。
早朝に乗ったため交換待ちはなくスムーズに四日市に到着しました。
元近鉄路線でナローゲージの四日市あすなろう鉄道
四日市に来た目的は三重県にしかないナローゲージの四日市あすなろう鉄道に乗るためで四日市あすなろう鉄道の路線は元々近鉄路線で北勢線と同様に分離して別会社が運用するようになりました。(近鉄の子会社だけど)
分社化するさいに鉄道は廃止にしてBRTを運行するという話もあったそうです。
ということで四日市あすなろう鉄道に乗るために四日市に来ましたがJRの四日市駅と近鉄の近鉄四日市駅は1㎞ほど離れていて15分弱歩くことになります。JRの四日市駅はホームが1面しかなく駅前もどこか古臭い感じがするのに対して近鉄四日市駅は高架で百貨店もありで雲泥の差がありましたね笑
550円の1日乗車券を購入して西日野行の小さな列車に乗車します。
あすなろう四日市にて 西日野行きの列車
列車はコトコト走っていきあすなろう四日市の2つ隣の日永駅で内部線と八王子線に分かれます。
八王子線は1閉塞なので1列車しか路線に入ることができないません。
「八王子」線ということでさそがし伊勢の八王子まで行くのかと思いきや次の西日野で終点ですというアナウンスが流れた。
ナローゲージの線路 線路がまたげるほどの広さ
八王子線は1.3㎞ わずか3分で終点の西日野に到着します。
西日野駅 八王子線は一駅しかない
西日野止まりなんてまるで中央線で豊田行きに出くわした八王子民の気持ちが分かったような気がしました笑 (こちらは永遠に電車で八王子に行けませんが…)
西日野駅前に八王子線のルーツが書かれた看板がありました。
かつては路線名のとおり伊勢八王子まで線路があった
その看板とWikipediaによると八王子線はもともと名前の通り西日野より西の伊勢八王子までの路線で内部線より開通が早く三重軌道が軽便鉄道として開業したのが始まりで
その後近鉄に合併されたそうですが採算がとれなくて近鉄に合併される前から廃止論議が行われてきたそうです。
そして1974年の集中豪雨の災害で日永~伊勢八王子が休止となり現在の区間である西日野までは復旧しましたが西日野より西の区間はそのまま廃止となったそうです。
通称で西日野線と呼ばれることもあるそうです。
中央線みたく日野の西に八王子があるのは単なる偶然でしょう。
時間があったので西日野から日永まで歩いて戻り、今度は内部線に乗って終点内部まで目指します。
日永駅では内部線と八王子線の接続がしやすいように四日市行の列車と西日野行の列車で交換します。(小野田線の雀田と同じ交換方法ですね)
日永駅 内部線と八王子線が分岐している
中高生がたくさん乗っていましたが追分駅でバッと降りていき空いた状態で内部駅に到着しました。
内部駅にて
ちなみに大昔は今のJR四日市駅まで線路が伸びていたそうです。
福井までつながる予定だった長良川鉄道越美南線
岐阜で一泊して高山線に乗って長良川鉄道の起点駅である美濃太田駅に向かいます。
岐阜~鵜沼は名鉄との並走区間で
名鉄は電車でちょこまかと駅があるのに対してJRは要所要所の駅しかないので所要時間が短く安いのでお客も学生を主としてかなり混雑していました。
岐阜~美濃太田は高山線の中では本数が多く半数くらいは太多線に直通して多治見に向かったりします。
本数が多いので1駅ごとに交換していくので美濃太田まで40分とそこそこ時間がかかりましたね
券売機があったので早速お高い1日乗車券(2,700円)を購入しようと思ったら普通乗車券しか売ってませんでした。
まぁ1日乗車券は全長の約65%のとこにある郡上八幡(ぐじょうはちまん)駅を往復してようやく元がとれるきっぷなので購入する人なんて鉄道ファンというもの好きな人しかいないと思うので券売機では売っていないのでしょう。
(土休日だとJR東海の乗り鉄たびきっぷの方がお得だと思います。)
1日乗車券は公式サイトによると有人駅の窓口で購入するとのことなのですが美濃太田の窓口はまだ空いておらず、途中下車する郡上大和(ぐじょうやまと)駅は無人駅なのでどうしようか右往左往してました笑
仕方ないので途中 列車交換のため4分ほど停車する 関駅で急いで1日乗車券を購入することにしました。
なんとか運転士さんや駅員さんの対応のおかげで購入でき何とか乗ることができました。
美濃大田駅にて
この長良川鉄道越美南線は国鉄路線を第三セクターで引き継いだ路線で
国鉄計画線で美濃太田と福井を結ぶ越美線として建設されました。
福井側にJR越美北線があり福井~九頭竜湖まで建設され、こちらの越美南線は美濃太田から北濃まで建設されましたが九頭竜湖~北濃は工事が中止になって建設されず未成線となりました。
ちなみに2002年までは両線を結ぶバスが運行されていたそうです。
美濃太田が起点ですが岐阜への乗り入れも計画されていて、かつて関まで結んでいた名鉄美濃町線を経由して直通するというものですがその代わりに美濃太田~関を廃止する
条件だったのでこの区間の沿線住民が反対しておじゃんとなりました。
列車は長良川に沿うように北上していき、郡上大和に到着しました。
郡上大和駅にて
乗っていた列車は美濃白鳥行きで次の北濃行きの列車を待つために郡上大和で途中下車しました。
徳永駅にて 美濃大田行きが去る
待合室で待って30分ようやく北濃行きの列車が来て乗車
20分走って美濃白鳥に到着
九頭竜湖に行くには美濃白鳥から行くのが最短となります。
この駅から国道158号線を30㎞ほど進めば越美北線の九頭竜湖駅にたどり着きます。
美濃白鳥を出るとこんなとこにも鉄道を通すのか と思うほど過疎区間に入ります。
しかし列車の本数は意外に多く1日10本といったところです。
白鳥高原、白山長滝を経て終点の北濃駅に到着しました。
北濃駅にて
雰囲気はわたらせ渓谷鉄道の間藤駅に似ておりここが本来の終点じゃない感が感じます。
未成線の越美線は県道に沿って九頭竜湖までつながる予定だったのでしょうか?
いずれにしても美濃太田から72㎞も離れているので最果ての駅という雰囲気で個人的には魅力な駅です。
この駅には転車台があり蒸気機関車が走っていた1960年代まで使われていたそうで国の登録有形文化財に登録されています。
この先 九頭竜湖を経て福井まで線路がつながる予定だった
転車台がある
北濃駅全体
JR越美北線 九頭竜湖駅ここから南は未成線で北濃までつながる予定だった
折り返し時間に余裕があったので北濃駅から飛騨街道を歩いて白鳥高原まで戻りました。
2時間かかってようやく美濃太田駅に戻って太多線に乗ります。
太多線は高山線の岐阜~美濃太田と直通する本数が半数なので通勤路線としても機能しています。
私が乗車したのは快速みえでも充当されているキハ75形で気動車ですがスムーズに走ります。
多治見にて 太多線の普通列車
便利で快適な高速バス
帰りは高速バスで帰ります。
名古屋圏から関東への移動は高速バスが便利です。
理由は
- 値段が安い
- Wifiが使え充電できる
- 乗降できるバス停が多い
など新幹線にないメリットがあります。
高速バスについての記事も書いていきたいなとは思っています。
東海 乗りつぶしは以上です。食べ歩き編もどうぞ!
訪問日
2018/11/05(四日市あすなろう鉄道)
2018/11/06(長良川鉄道)
2017/08/30(九頭竜湖駅)
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