【滝川~釧路を8時間かけて運行していた】根室本線 最長運行時間普通列車 2427Dとはどんな列車だったのか?

旅行
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国鉄時代 長距離運用の普通列車がわんさか走っていましたが、国鉄が各地域に民営化され徐々に運用が減っていきました。

長距離列車に宛がわれた理由として郵便・荷物輸送を行っていて全国各地に物を届ける役目を果たしていましたがJRになる前の1986年に鉄道郵便が撤退して長距離運用は
デメリットしかないと判断されて数を減らしていったそうです。

現在では都市圏を中心とした長距離運用が増えており、私鉄でも相互直通運転が都市圏で
発達していて大手私鉄を地下鉄で結んで長い距離走る電車が多くなってきました。

そんな合理化されたJRの運用で最長距離を走る普通列車は
2017年の3月まで岡山~下関の384.7kmを走る369M列車でした。

2023年3月現在では敦賀発播州赤穂行きの275.5㎞を走行する新快速が最長距離列車となっています。
次点で旭川発稚内行き 普通列車 259.4㎞になります。
(列車番号は名寄と幌延で2回変わりますが)

かつての最長距離普通列車は滝川~釧路の根室本線の2/3を結ぶ2427D列車ですが東鹿越~上落合信号場が2016年の台風の影響で不通になってしまい、そのまま復活することなくダイヤ改正で消滅し、そして不通のまま2024年のダイヤ改正で根室本線の富良野~上落合信号場が廃止されてしまいました。

運が良いことに不通になる直前の2016年の夏に2427D列車に乗車したのでブログ記事にしようと思いました。

写真ばかりで文章が少なめですが紹介していきたいと思います。

滝川 構内でキハ40が並ぶ

この日は旅客扱い2両+回送1両の3連で運行していました。

滝川駅入線

側面表示幕も運行時間の長い普通列車とアピールしていました。

滝川停車中

平岸駅

芦別駅

窓を開けて風を感じながら車窓を楽しむ

前面展望

野花南駅

 

 

2017年に廃止された島ノ下駅

空知川を渡る

富良野にて 旭川動物園号が停車していました。 当時はキハ183も運用していました。

へそ祭りのオブジェ

2427Dの運行時間が長い理由としては長時間停車が多いのです。

富良野では27分の停車です。

当時最長距離普通列車が走っている山陽本線は全線複線ですがこちらの根室本線は全線単線なので行き違いが多くて時間がかかってしまうのです。

 

布部駅 ここから新得まで2024年廃止区間になります。

山部駅

下金山駅

金山駅 名古屋の金山駅と同名

かなやま湖を超える

根室本線 不通で暫定的な終点となった東鹿越駅 不通になっていなければ廃止されていました。ここから不通区間となってしまったところを走行します。

鉄道員のロケ地の幾寅駅 

不通区間となってしまった落合駅

石勝線と合流して急勾配を超えて新得へと向かいます。

新得駅

新得駅に停車中
2024年現在、新得以西はH100系に置き換わってしまいました。

2018年に廃止された羽帯駅

柏林台駅

帯広駅名標

帯広に36分の停車 この列車の最大停車時間です。

キハ40系が並ぶ

スーパーおおぞらの発車を待って出発します。

滝川から帯広まで3670円

帯広名物の豚丼を食べます。

幕別駅 今は亡き稲士別駅が隣駅だったころ

幕別駅 長時間停車中

利別駅

池田駅

十弗駅

豊頃駅

新吉野駅

浦幌駅

浦幌にて 交換待ち中

常豊信号場 なぜかホームと駅名標が存在しています。

浦幌~上厚内と駅間が長いところを走行します。 途中の常豊信号場ではなぜかホームと駅名標があります。

過去に旅客扱いしてないにかかわらずあるので不思議な信号場ですね

2017年に廃止された上厚内駅

厚内駅

太平洋を望む 天気はひどく荒れていた

尺別駅(現在の尺別信号場)

尺別にて交換待ち

尺別で特急列車交換のために9分とこれまた長い間 停車しましたけど富良野や新得の停車時間に比べたら短いと感じる 完全に麻痺しています笑

しかし9分経っても対向の特急列車がやってこない 入ったアナウンスで鹿と衝突してらしく遅れているそうだ

しばらくして特急が通過していったのでこちらも出発した。

轢かれた鹿の死体のそばを通過する。 とてもなまなましかったです。

 

白糠駅

新幹線の駅にもある新富士 JR北海道にもありました。

滝川から釧路までの通常運賃は5,720円 正規料金で乗りとおす人はいたのでしょうか

約8時間半かかって釧路に到着 3連のキハ40がとても勇ましく見えました。

釧路駅 駅舎

2427Dを8時間半かけて完乗しました。と言っても8時間半ずっと列車に乗っていたかというとそうでもなくて途中の長距離停車で列車を降りて気分をリフレッシュしていたのでそれほど苦ではありませんでした。

おそらく根室本線の不通区間はこのまま復旧せずに廃止されると思います。
→2024年に廃止されました。

こういった旅情あふれる長距離列車がどんどんとなくなっていくのは寂しいかぎりですのでなくなる前に早めに乗ることがベストですね。

おまけ 鉄道員のロケ地の幾寅駅

2427Dを完乗した後日 鉄道員のロケ地である幾寅駅を訪問しました。

現在、幾寅駅は不通区間に入っており列車での訪問ができなくなってしまい代行バスでの訪問しかできなくなってしまいました。

貴重となった幾寅駅訪問もおまけとして載せておきました。

幾寅に停車中の普通列車 恐らくこの光景は2度と見られないものとなってしまいました。

鉄道員のロケ地として有名だがかなやま湖のアクセスも良いです。

駅に併設している観光協会にクマのはく製

幌舞駅の駅名標がありました

鉄道員のロケセットが並ぶ だるま食堂とたらこ色のキハ40

幾寅駅 駅舎 右側にポツンと幾寅駅の表示がありました。

鉄道員では幌舞駅であり待つ相室には映画撮影関連の写真や小道具を見ることができます。

 

訪問日

2427D 2016年7月30日
幾寅駅 2016年8月1日

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