2024年5月にJR東日本グループブランドの金融サービスとして、JRE BANKが開始されました。
JRE BANKについて
詳細はプレスリリースをご参照ください。
まとめると
・所属銀行は楽天銀行
・アプリとWebで操作するのでネット銀行と同じ感じ
・JRE BANKデビットというデビットカードが使える
とのことです。
このJRE BANKの最大の魅力が大盤振る舞いとも思える特典です。
・JRE BANK 優待割引券(JR東日本管内の片道運賃などが4割引 えきねっとでの発券限定)
・どこかにビューーン!2,000 ポイント割引クーポン
・(モバイル Suica 限定)Suica グリーン券がもらえる
・JRバス関東の無料クーポンがもらえる
・NewDaysで使えるアプリクーポンがもらえる
などJR東日本系列のサービスの優待を受けることができるみたいです。
これだけ魅力的な特典がそろっているのでXの反応を見てみると
・これはお得だから早速、口座を開設した
・デメリットがないから申し込んでおこう
・50万円貯金したら4割引なのは強い!
と好感触な意見が多かったです。
もちろん、鉄道ファンである筆者ゆうひも当然申し込んだんでしょ?
と言われそうですが、私は現時点でJRE BANKは開設しない予定です。
なぜ特典が大判振る舞いでデメリットも特になさそうなJRE BANKの開設を見送ることにしたのかの理由を綴っていこうと思います。
開設しない理由
特典が長続きしそうにないから
運賃4割引やSuicaグリーン券がもらえるなど大盤振る舞いと思える特典ですが、これはマーケティング用語でペネトレーションプライシングというもので開設開始の初回特典である程度、利用者が増やしていき、利用者が増えればサービスの内容を改定(改悪)していくマーケティングの戦略があります。
とりあえず最初は企業側が損してでも利用者を増やして市場を浸透させることが重要なのだと思います。
Paypayとかも最初は還元率が高かったのですが、利用者が増えてきたので段々とサービスの内容を改悪していったのは有名です。
このJRE BANKも例に漏れず、数年後には優待割引券をもらえる条件が変わったり特典自体がなくなることは予想されます。
中にはいつか改悪されると割り切って特典の恩恵を受けられるうちに受ける人もいるようです。
でも自分は、一度そういう甘い蜜を吸って、いざなくなってしまうとダメージが大きくうけてしまうタイプです(笑)
人は得る喜びよりも失う悲しみのほうが大きいのでいずれ改悪されると割り切っていても一度恩恵を受けてしまったら依存してしまって、それなしで行動するのが辛くなってしまうのではないかと危惧しています。
だったら初めから何も手出ししないほうがダメージは0で済みます。
オトクにするよりも損したくないのが人間の性ですからね
特典の恩恵を他で受けることができるから
個人的に一番の目玉の特典はJRE BANK 優待割引券ですが、JRE BANKを開設しないとこれと同じ恩恵を受けられないわけではなく、JR東日本の株主優待券を金券ショップなり、ヤフオクで仕入れればJRE BANK 優待割引券と同じ恩恵を受けることができます。
JR東日本の株主優待券の相場としては3,000円前後くらいなので、乗車券と特急券の割引額が3,000円以上であるならお金を払って購入しても割引の恩恵を受けられます。
幸い、私は金券ショップが立ち並ぶ新宿に気軽に立ち寄れるっていう地の利もあります。
冷静に考えてみるとJR東日本管内での移動は週末パスやダイナミックレールパックを利用しての移動が多いです。
(それらがなくなってしまったら元も子もないですが…)
なので乗車券と特急券で購入してという移動はあまりしたことがないです。
条件を満たすと最大、10枚の優待割引券がもらえるみたいですが、よほど青森とか行きまくらない限りは優待割引券を使うよりもフリーパスやダイナミックレールパックを使う方が
旅費トータルで安くなるケースが多いです。
株主優待券は必要なときに必要な枚数を買えば良いかなと個人的には考えており、株主優待券の売買はグレーですけど金券ショップやヤフオクで売られている状況を考えるともらったはいいけど使い切れないから売っている人も少なからずいると思います。
株主優待券を購入していた人がJRE BANKを開設して金券ショップやヤフオクの株主優待券の需要が下がって価格が安くなるのではないかと淡い期待もあります(笑)
株主優待券は売ることができるのが強みですからね
(JRE BANK 優待割引券は物理的に売ることはできないですが、コードを伝えて売ることもできそうですが…)
あと、これは推測の粋ですが、JR東日本の株を買っていた人もJRE BANKに流して、株主優待券の売買の抑止や窓口や指定席券売機で購入することできる株主優待券を縮小する狙いもあるかもしれません。
楽天銀行が絡んでいるから
JRE BANKの所属銀行は楽天銀行となっています。
Xを見る限りだとバックが楽天銀行ということに難色を示している方がちらほらといました。
私、筆者ゆうひも特に理由はないですが楽天経済圏は一切触れていないので楽天系のありがたみや怖いところがいまいちよくわかっていません。
楽天経済圏の代表格である楽天カードは過去に改悪を繰り返しているみたいでその行いが、ユーザの不信感を招いているのではないかと推測されます。
口座をこれ以上、増やしたくないから
現在、筆者ゆうひが所持している口座は3つあり、大手の銀行口座2つにネット銀行の口座が1つです。
3つの口座を管理するのも大変なのにここからさらにもう一つの口座を管理しなくてはいけなくなるので本音としてはこれ以上、口座を増やしたくないという気持ちが勝りました。
給与受取口座を変更するのが面倒くさいから
特典でJRE BANK 優待割引券とどこかにビューーン! 2,000ポイント割引クーポンの受け取りには条件があります。
JRE BANK 優待割引券を例にすると
資産残高 | ビューカードご利用代金の引落 | 給与等の受取 | 左記両方の実施 |
300万円以上 | 2枚 | 3枚 | 5枚 |
50万円以上 | 1枚 | 2枚 | 3枚 |
上記の表の通りとなっており
ビューカードのご利用代金の引落と給与等の受取をJRE BANKに紐づける必要があります。
ビューカードのご利用代金の引落は少々の手続きと手間で変更することができますが、問題は給与等の受取の方でこちらは会社に申請しないといけないので手間がかかります。
私の会社では入社する際に給与受取の口座が指定されており、一応、他の口座でも給与を振り込むことが可能でしたがその手続きがめちゃくちゃめんどくさかった記憶があり、結局は会社指定の口座を作ることになりました。
簡単に給与受取口座を変更できるなら優待割引券やどこかにビューンの割引クーポンを多くもらえますが、
変更の手続きが簡単にできない以上は、ビューカードのご利用代金の引落しかできないので資産残高300万円以上入れて、2枚の優待割引券をもらうだけになってしまいます。
口座開設の手間や管理のことを考えると割には合わないと感じたので開設は見送ることにしました。
優待割引券以外 魅力に感じないから
色々、大出血サービスで特典がありますが、JR東日本管内の片道運賃および片道料金が4割引になるJRE BANK 優待割引券以外は魅力に感じませんでした。
どこかにビューン
どこかにビューン が通常ポイントより2,000ポイント引きになるけど使えて年1回だし使用頻度は高くないので多少高くても通常ポイントで十分
Suicaグリーン券
そもそも普通列車のグリーン車に乗らないし、特急列車や新幹線の普通席に乗ったほうが時間が節約できる
JRバス関東の無料クーポン
JRバス関東と言っても東京・新宿~佐野(栃木県)のバス路線のみで佐野やその周辺に行く用事がないので無用の長物
NewDaysで使えるアプリクーポン
どうしてもって場合以外はNewDaysで買い物をしないので無用の長物
とほとんどプラスになる特典がありませんでした。
しかも唯一 魅力に感じる優待割引券も乗車券と特急券の4割引で効力は同じみたいですが
JR東日本の株主優待券の使用方法と全く同じではありません。
まず、この優待割引券はえきねっと限定の申し込みであり、みどりの窓口や指定席券売機からでも割引の切符を受け取れる株主優待券とは発券できる経路の自由さが違います。
私も乗車券を購入するときはほとんどえきねっとからの予約ですが不便だなぁと感じているのは
えきねっとで乗車券を購入するときに
・発駅から着駅まで当日の始発から終電まででたどり着けること
・新幹線、特急列車は3列車以内に収めること
・検索結果の経路に含まれる新幹線、特急列車は特急券を全て買うか、全く買わないかの2択(特急券を列車ごとに選択して購入できない)
という制約が存在していることです。
なので上記の制約で一周乗車券を買えない経路ももちろんあります。
買えない経路
東京 →(とき)→ 新潟 →(いなほ)→ 秋田 →(つがる)→ 新青森 →(はやぶさ)→ 大宮
(4列車以上、6の字なのでえきねっとでの発券は不可)
買える経路
高崎 →(とき)→新潟 →(いなほ)→ 秋田 →(こまち)→東京
とえきねっとで乗車券を購入するとなると少しでも複雑な経路は買えないので
単純な経路に適用する形になります。
まだJRE BANK 優待割引を2024年6月時点で開設した人がもらっていないのでどのように利用されるのかの続報を待ちましょう。
一番、魅力に思えるJRE BANK 優待割引券もこんな感じなので、JR東日本の株主優待券を購入して自由に旅程をカスタマイズできたほうがいいかなと考えましたので見送ることにしました。
JRE BANKを開設しない理由をつらつらと綴ってきましたが
今後、魅力ある特典が登場したり、心変わりして開設するかもしれません。
JRE BANKの動向について良くも悪くも追っていきたいですね
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