関東の大手私鉄会社は1日乗車券という自社線の路線全線が乗り放題になる乗車券を発売しています。
コロナ前までは京急とか京成は1日乗車券を発売していなかったのですが、鉄道の需要を戻すためか発売をするようになりました。
https://www.yuyusora.com/%e3%80%90%e7%a7%98%e5%a2%83%e9%a7%85%e5%b7%a1%e3%82%8a%e3%80%91%e4%ba%ac%e6%88%90%e3%83%af%e3%83%b3%e3%83%87%e3%83%bc%e3%83%91%e3%82%b9%e3%81%a7%e4%ba%ac%e6%88%90%e6%b2%bf%e7%b7%9a%e3%82%92%e5%b7%a1/
大体は通年発売ですが、京成などは期間限定で発売をしています。
そんな中で唯一、1日乗車券ならぬ全線乗り放題の乗車券を発売していない大手私鉄会社があります。
それが首都圏で最も長い総延長を誇る東武鉄道です。
東武鉄道は南は浅草や亀戸、
西は船橋、
東は東上線になりまして小川町や寄居、
そして北は伊勢崎・桐生、日光・鬼怒川とひとつの鉄道会社で様々な所にいける大変面白い鉄道会社であります。
東武は全線乗り放題のフリーきっぷがないので様々なフリー切符だったりを活用して乗りつぶしに苦労した覚えがありますね(笑)
東武鉄道は 浅草下町フリーきっぷや
東上線や越生線が乗り放題の東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券など発売されており、バラエティにとんだフリーパスが発売されていますが、東武鉄道全線が乗り放題になるきっぷは発売されていません。
過去に東武本線乗り放題デジタルきっぷというものが発売されていまして、こちらが全線フリー切符に近いような切符ですがこちらは東上線や越生線に乗ることはできませんので東武鉄道全線乗り放題はできませんでした。
しかし東武鉄道全線に乗り放題になる方法はあります。
株主優待の定期券式乗車証を購入して東武を乗り放題にする
タイトルにもある通り株主優待券の一種である
株主優待乗車証定期券式
というものを購入すれば東武鉄道全線で乗り降り自由になります。
俗に言う株主優待券ですが株主優待券には種類が二つありまして
・回数券式
・定期券式
の二つがあります。
回数券式はこちらもその会社の自社線全線が有効区間になりますが乗車できるのは1回きりです。
それに対して定期券式はその会社の自社線全線が定期区間内となった効果と同じように全線全駅で乗り降りが自由になります。
この定期券式の株主優待券を使って東武鉄道全線が乗り降りできるようになります。
定期券式の株主優待券は 東武鉄道の株を5800株以上持っているともらえるみたいです。
東武鉄道は一株だいたい3000円位ですので1740万円 東武鉄道に投資するともらえるみたいです。
そんなの個人では到底無理なので(笑)
金券ショップなりヤフオクでこの株主優待券を手に入れる必要があります。
どちらかと言うとヤフオクの方が手に入りやすいです。
定期券式の株主優待券は半年間有効で東武鉄道だと相場でだいたい7万円台くらいかかると思います。
おいおい! 1日乗車券とか言いながら全線乗り放題に7万円強も使うのか!
しかも東武沿線に住んでいないから半年もいらねぇよ!
そう言いたい気持ちもわかりますがまぁこのまま読み進めてください。
東武鉄道の株主優待券は6月末と12月末が期限ですので最初の1月や7月は7万円台で売られてることが多いですがだんだん日にちが経つにつれて
相場の価格が下がっていきます。
ここら辺は減価償却費と同じような考え方で最初は価値がありますがだんだん時が経つにつれて価値が下がっていきます。
そして一番価値が下がった時というのが東武鉄道で言うと、
6月の中旬と12月の中旬になります。
このころになると相場の価格は3000円から4000円になります。
東武鉄道規模で考えると1日乗車券の価格くらいになるのではないでしょうか
しかも有効期限が短いので定期所持しているときのあるあるで
無理やり東武を使わなきゃ!という
もったいない精神も出ることはないです。
実際に筆者ゆうひは12/25に東武鉄道の定期式株主優待券を3,164円で購入しました。(送料で半端な数字になってしまった)
半年に一度だけの期間限定ですがこれで東武が乗り放題になる
権利を得ました。
ちなみに東武の路線図はこんな感じ
この路線図に載っているところをまるまる乗れちゃうわけです。
※会津鬼怒川線や会津鉄道は除く
(12月だと年末年始休みがあるので下旬でも使えるチャンスはあります!)
定期式株主優待券で東武に乗ってみた
というわけで東武亀戸線の起点駅の亀戸駅に来ました。
定期券式株主優待券の効力を十分に発揮したおでかけを読者の皆様にご紹介します。
ここにいる亀戸駅ですが新宿からだと一番安く行ける東武の駅になっています。
東武亀戸線でゆったりと移動
曳舟駅で半蔵門線からやってきた急行列車に乗車
定期券式株主優待券では押上は乗り降りできますが、その先の錦糸町や住吉は半蔵門線になって、東武の路線ではありませんので乗り降りするには別途運賃がかかります。
直通運転する列車には注意してください。
南栗橋で乗り換え
南栗橋から北の普通電車はすべて元々日比谷線で使われていた東武20400型になります。
(6050系が引退してしまったのは非常に残念ですね)
南栗橋の乗り換え時間と新鹿沼の特急の追い抜きによる停車時間を使って
改札の外に出てみました。
こういうことができるのは定期券式株主優待券だけ!
東武日光線の新栃木より北のローカルな感じが好きです。
終点の東武日光に到着しました。
やはり20400系は正直言って映えないですね…
東武日光線と言えば6050系ですね
2017年12月撮影
流石に日光まで来ると山に雪がかかっていますね
駅前にある売店でゆばまんじゅうを購入
帰りは特急スペーシアに乗車します。
もうすぐなくなるみたいなのでこのタイミングで乗れてラッキーですね
特急券は別途購入する必要があります。
株主優待券を持っているからと言って特別に安くなるわけではないです。
定期券式株主優待券は運賃のみが有効です。
特急で快適に移動
鈍行でちまちまと行ったところを一気に駆け抜けていきます。
春日部駅で降りてみました。
東京から遠い伊勢崎とか日光・鬼怒川はよく降りますが
意外と近場の草加とか春日部って降りないんですよね
(ここら辺のエリアが乗り放題になるフリーきっぷは埼玉県民の日フリー乗車券くらい?)
クレヨンしんちゃんの舞台ということで春日部駅と駅から近いイトーヨーカドーでしんちゃんコーナーを観てきました!
もちろん東上線も乗り放題です。
頭端式ホームが良いですね
越生線の終点の越生駅
東武ではあまりなじみのないアーバンパークライン(野田線)にも乗れちゃいます。
運河水辺公園(運河駅が最寄)
野田市駅
最後は東武の起点駅の浅草で〆です。
相変わらずのホームの短さとレトロ感で面白いですね
こんな人に定期券式株主優待券がおすすめ
↑上記の人に定期券式株主優待券はおすすめです!
安くなる時期は6月中旬から下旬にかけてと12月中旬から下旬にかけてです。
6月は年によって月末に休みがない場合がありますが12月だったら年末年始休みがあるのでたっかいツアー料金を支払うよりもかなりお得に旅行やお出かけができるはずです。
他の私鉄会社にも定期券式株主優待券がありますが、だいたいの鉄道会社は
5月末と11月末が期限ですので安く仕入れて乗ろうと思った場合は注意が必要です。
他の鉄道会社の株主優待券を手に入れて無双したいなぁ
コメント